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経営マガジン 2020年8月号

202008

新型コロナウイルスについては、
感染拡大が全国に広がってきており、
お盆時期の旅行や帰省を控えるような要請や、
飲食店等への時短営業の要請が出てきています。

また、コロナの症状が治った(無症状)としても、
心筋炎といった心臓に異常が見つかり、
後遺症が残る可能性が指摘されています。

コロナに関するこうしたニュースが続くと、

「このような状態が一体いつまで続くのだろうか」

「自分や家族がコロナになったらどうしよう」

「今の生活はどうなってしまうのだろうか」

といった、不安がどうしても出てきてしまうのではないかと思います。

 

今日はそのような

「不安や心配の対処法」

について、学んだことをシェアできればと思います。

 

私たちが、幸せとか成功というような感情を味わいたいのであれば

「心の平安」

というものがとても大事になってきますが、

多くの人はこの心の平安が

それほど重要なものだとは思っておらず、

また、心の平安を持っている人も少ないようです。

 

アメリカで数千人規模で実施された心配や悩みについてのある調査によると、

人が抱えている心配事は次のようなものだったそうです。

 

40% … ありえないことに対するもの

 後になれば起きるはずがないと分かったことで、
 遅刻するんじゃないか、失敗するのではないか、
 恥をかくのではないか、失業するのではないか、
 怒られるのではないか、とかいうようなものです

30% … 過去の出来事に対するもの

 今更どうにもならないことで、
 変なことを言ってまずかったな、
 何故あんなことをしてしまったんだろう、
 こうすればよかったのに、というようなものです

12% … 健康に対するもの

 例えば、病気や痛み、不快感など、そう思っているだけで、
 実際には何の根拠なく、大部分が無用の心配だったそうです

10% … 非常に些細な悩み

 例えば、駐車料金が足りるだろうか、返事が来るだろうか、
 といった日常的な些細な心配が大部分だったそうです

4% … 自分の範疇外のもの

 戦争が起きるのではないか、災害が起きるのではないか、
 といった自分ではどうすることもできないものです

残り4% … 大変重要な心配

 

つまり、この調査で分かったことは、

心配していることの96%は

現在の自分の問題にはならないもので

心配に値しないものだった

ということです。

 

悩みや心配はどこからくるのか。

 

それは人が

事実(現実)と想像(空想、ストーリー)を区別していないこと

 また

その想像に対する心理的な抵抗

からきていると考えられます。

 

ここで、心配や悩みを解消するための方法をいくつかご紹介します。

 

(1)「今」にフォーカスして、日々を精一杯生きる

「今」(=現在)という瞬間にフォーカスするということです。

過去を悔んだりしないということです。

明日のことは心配しないということです。

半年後、1年後にどんなことが起こるかなど心配せず、
今できることを精一杯やるということです。

人生とは常に「今」展開しているものなので、
今を精一杯生きることで、心配は軽減します。

 

(2)事実と想像を区別する

事実は何かを把握するということです。

脳には

「ドラマティックな本能」

というものがあり、

どんな人も事実と異なる思い込みをしてしまうそうです。

(参考)
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
ハンス・ロスリング/オーラ・ロスリング/アンナ・ロスリング・ロンランド 著 上杉 周作/関 美和 訳
日経BP社

これを知らずに放置しておくと、

人間は世界を悲観する方向に大きくずれていってしまいます。

・見せかけの事実(一般化してしまった想像)

・思い込んでいる事実(歪曲化してしまった想像)

・一部の情報だけから捉えた事実(省略化してしまった想像)

は本当の事実ではないことを理解して、

何が本当の事実(=真実)かということを、

時間をかけて、状況をよく調べて見つけることが大事です。

多くの場合、実際に何が起こっているのかという事実を確認せず、

ただ心配しているだけなので、

ほとんどの心配は、事実を把握すれば消滅します。

つまり正しい情報を仕入れ、事実が何かを知ることができれば、

その事実によって解消される心配は多いと思います。

 

(3)心配事を書き出す

何に心配しているのかどうかを落ち着いて書き出し、
明確にすることです。

心配の内容は○○で、その状況は○○になっている、
ということを書き出していきます。

書き出すことで心配の50%は解消されるといいます。

 

(4)最悪の結果を書き出す

今ある心配事について、予想される最悪の結果は何かということを把握することです。

そのままにしておいたらどんな最悪の状態になるのか、それを予想することです。

人間の心配や悩みは、

将来の不確定要素に対する漠然としたものであり

現状を維持したいとか、変化したくないといった心理的抵抗

だと言われています。

つまり、最悪の結果が明確になったとたんに、
気分が楽になるということがあります。

 

(5)最悪の結果を受け入れる覚悟をする

なす術がなく最悪の結果になるしかないのだったら、

「それを受けて立とう」
「それと共存しよう」

という覚悟を決めるということです。

 

(6)目的を持った行動をする

最悪の状態を少しでも回避・軽減するため

あとで後悔をしないようにするため

今何ができるかを考えることです。

 

問題や課題に真摯に取り組み、解決法を考える。

 

そして目的をもって日々を精一杯生きる(今にフォーカスする)

につながってきます。

 

コロナの影響で世界が大きく変化しているこのようなとき、

精神的に落ち込まないこと、ダメージを受けないこと

が本当に大事だと思います。

 

だからこそ、

「心の平安」

を保てるよう、

心配や不安が出てきたら、

自分の心の中を整理するよい機会だと思って、

事実と想像の錯覚を認識・区別し、

起こりうる最悪の結果を覚悟し、

心配する心を消し去り、

今できることにフォーカスし、

それに全力を注ぐ。

 

このような感じで取り組みができればいいのではないかなと思います。

 

弊社では『なんでもお悩み相談』サポート

というカウンセリングサービスも行っておりますので、

ご興味のある方はご連絡をいただければと思います。

 

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