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損益分岐点(CVP)分析

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「損益分岐点」について教えてください。

◆ 損益分岐点とは

 「損益分岐点」とは、損失と利益が分岐する点、すなわち利益がゼロとなる状況を指し、その状態における売上高を「損益分岐点売上額」といいます。このため、損益分岐点を上回ることは、継続的に事業を運営していくうえでの必須条件となりますが、そのためには、まず費用を「固定費」「変動費」に分解する必要があります(以下で説明)。
 当該損益分岐点を分析する手法のことを損益分岐点(CVP: Cost/Volume/Profit)分析といいます。

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【ポイント】 売上総利益(売上高-売上原価)はプラスとなっているにもかかわらず、営業利益がマイナスとなっている状況が発生している場合は、売上が損益分岐点売上高を下回っている可能性が高いので、損益分岐点分析を行うことが有効です。

 

◆ 原価の種類と固変分解

 材料費、労務費、外注費、製造経費などの製造原価と給料手当、旅費交通費、水道光熱費などの販売費及び一般管理費は各科目の性質に応じて固定費と変動費に分解することができます。(業種業態によって、固定費となるもの、変動費となるものは異なります。)
 また、勘定科目の中には固定費的性質と変動費的性質の両方を持っているものもありますが、 その場合はどちらが比重が高いかで判断します。

【固変分解の例】

定義   科目例  
固定費 操業度(売上高)の増減に拘らず
総額で変化しない費用
減価償却費
賃借料
保険料
役員報酬
租税公課
変動費 操業度(売上高)の増減に応じて
変動する費用
原材料費
外注費
仕入原価
販売手数料
支払運賃

 

◆ 損益の改善

 損益を改善するには以下の3つの方法しかありません。

 ①売上高を増やす

 ②固定費を削減する

 ③変動費率を下げる

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※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。

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